源慶院とは
館山市安布里(あぶり)にある曹洞宗の寺院で、山号は安布里山(旧安龍山)。本尊は延命地蔵大菩薩。
安房国百八地蔵参りの104番札所となっており、聖観音菩薩は辰年開帳の安房郡札三十三観音の12番札所でもあります。
南総里見家姫ゆかりのお寺
当山源慶院は、天正7年(1579年)5月15日に逝去された里見六代安房国守里見義弘公の娘、佐與(さよ)姫追福の為に創建されました。
佐與姫は歴代住職の墓地へ埋葬されており、ご本尊の体内には姫の守本尊が納められております。
慶長年間には里見氏から安布里村と北条村で25石余の寺領を与えられ、その後徳川家からは15石を与えられ保護されていました。元禄地震から60年ほど後、仮本堂があった古屋敷という所から現在地に移転したと伝えられ、昭和3年に隣接していた末寺の長楽寺が岐阜県へ移転したのに伴い、檀家を引き継いだ事から山号を安龍山から現在の安布里山に変えています。
花と緑と小鳥の声に包まれて・・・
境内には、団扇(うちわ)作りを房州に伝えたという美濃国(岐阜県)岩村藩藩士林栄之助、幕末に海岸警備隊として派遣された武州忍藩藩士(埼玉県行田市)、また柔術師範の長尾藩藩士小池氏先祖の供養塔等が安置されております。
一般墓地、永代供養、また水子供養等についてもご相談を承ります。